書評

13歳からのアート思考【書評・感想】

こんにちは。リン子 (@po_ri_n_ko) です。

今回は大変感銘を受けた
「13歳からのアート思考」
という本を書評レビューしていきたいと思います!

最近読んだ中で一番良かったと思える本。
「アート」に限らず、生きる上での全てのことに対して視野を広げることができる本でした!


「アート」という単語が入るタイトルですが、この本はむしろ、アートが苦手な人にオススメです!

▶︎この本はこんな方にオススメ!

  • アートに興味はあるけど鑑賞方法がイマイチわからない
  • 絵画作品を見ても感想が言えない
  • そもそもアートとか美術が苦手

▶︎こんな悩みを持つ方にも!

  • 人と比べてしまいがち
  • 正解や肩書きばかりにとらわれてしまいがち

ネタバレも含んでしまいますが、書評レビューしていきますね。

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

著者:末永幸歩
[解説] 佐宗邦威
出版社:ダイヤモンド社

2020年2月19日 第1刷発行
2020年7月16日 第9刷発行

単行本:344ページ
定価:1,800円

黄色い表紙が印象的。
中身は全カラー印刷となっていて、とてもスラスラと読みやすい!

13歳からのアート思考を購入したきっかけ

本屋さんで平積みされており、なんとなく目についたのがきっかけ。
もともとアートに興味があり、「自分だけの答えが見つかる」という言葉に目をひかれて手に取りました。
漠然と、「アート鑑賞」をたしなむ大人ってかっこいいな〜ってイメージもあります。笑

元々アートなどの絵画作品を見ることは好きなのですが、そんな「好き」な気持ちのある私でもこんな悩みが。

せっかく美術館や展示会に行っても
「なんとなく良い感じ!」
「色使いが綺麗!」
みたいなざっくりとした感想しか持てない薄っぺらい自分にもどかしさを感じる!

好きなものもあるけど、そこまで興味のないものもある…

有名な絵画を見て、正直「この絵のどこがそんなに評価されてるのだろう?と疑問を持つことも…

でも、きっと同じような悩みを持つ人、多くないですかね?

冒頭から「私たちは1枚の絵画すらもじっくりと見られない」という文があり、ドキッとさせられました。

そんな私でも、この本には沢山の新しい発見や気づきがありました。
この絵にはこんな見方があったのか。
そもそもそんな考え方があったのか。
そういう数々の「発見」が面白くて、数時間で読み終えてしまいました!

13歳からのアート思考 書評・感想

アートの世界の「当たり前」の概念を変えるきっかけとなった6つの作品を例に挙げながら、「ものの見方のコツ」が紹介されています。
質問を投げかけながらの解説や、読み手がつまづきそうな疑問部分を会話形式で記してくれているのでとても読みやすく、あっという間に読み終えることができました。

私たちは、”変わりゆく世の中で「自分だけのものの見方・考え方」を喪失していることに気づいてすらいない”。
ネットニュースやSNSだけをみて世界を知った気になったり。
LINEで誰かと会話をした気になったり。
誰かが高評価をつけたお店で美味しい料理を味わった気になったり。

そこに本当に「自分なりの視点」はあるのか?と、
改めて考えさせられるきっかけになりました。

確かに、そういった「自分なりの視点」を持って生きている人はとても少ないのかもしれない。
アートをとおして、「自分なりの視点」を持つコツが分かるのなら、生きる上でとても豊かなことではないでしょうか!

美術はいま、「大人が最優先で学び直すべき教科」

「ビジネスだろうと学問だろうと人生だろうと、こうして「自分のものの見方」を持てる人こそが、結果を出したり、幸せを手にしたりしているのではないでしょうか?
じっと動かない1枚の絵画を前にしてすら「自分なりの答え」を作れない人が、激動する複雑な現実世界のなかで、果たして何かを生み出したりできるでしょうか?」


「13歳からのアート思考」より抜粋


という言葉にとても胸を打たれました。
本当にそのとおりだと思います!

みんながこうしてるから、とか
みんなが良いと言っているから、とか
普通はこうに決まってる、とか
これが当たり前だから、とか


そんな物事で溢れかえってる世の中で
「自分はこう!」と言える豊かさ。
それはとても大事なことだと思っています。

自分の中の「常識」が打ち破られる

この本を読んで、当たり前だと思っていた”自分の中の常識”が打ち破られ、なんども衝撃を受けました!

例えば、「遠近法」。
風景画などの絵に「遠近法」が取り入れられてるのは当たり前で、奥にあるものは小さく、手前にあるものは大きくあると脳が勝手に判断してしまう。

私たちの脳は「遠近法」に慣れて「ものの見方」にクセがついてしまっているらしい。
生まれながらに持ってるものの見方ではないので
「遠近法」を知らない人が見たら、非現実的なものでしかないということ。
トリックアートでもよくその錯覚を利用して用いられていますが、
私は遠近法は当たり前のものの見方だと思っていたので、衝撃を受けました。

さらに、”アートは「美しいものでなければならない」という常識の思い込み”を打ち破る例として紹介されていた、
あるものを逆さまにしてサインをしただけの作品は衝撃的でした。。

他にも「鑑賞されることを想定していない絵」があることや、「物質としての絵」の見方があることなど、今まで思いもよらなかった視点が沢山紹介されていて、とても刺激を受けました。とても楽しい。

質を高める「アウトプット鑑賞」

絵画を楽しむ方法として、「アウトプット鑑賞」という方法が紹介されています。

「見た」情報を、自分なりに感じたことをアウトプットする。
そして、その理由を自分に問いかける。
表面上だけの「見る」から、感じて、考える見方へ。
“アウトプット”の大切さ。
これができると人生そのものが豊かになると思いました。

「アート」を通じて、新たな価値観や発見を生みだす練習ができる。
ということはやっぱり、「アート鑑賞」「表現すること」はイコール自分が豊かになる。
アートって素晴らしい!

ちなみに。
私はこの本を読んでとても刺激を受け感動したのですが、
それを言葉にするのがやっぱりなかなか難しい。
でも、拙いながらにも今この文章を書いていることも
作品のアウトプットになるなあと思って、頑張って書いています(笑)
何事も感じたままで終わりにせず、それを深掘りしてみる。
アウトプットを繰り返すことで、自分自身のレベルアップに繋がる!

「自信がないからアウトプットするのが怖い」
という思いもありますが、それこそ”やらないから自信がない”のです。
この考え方でいうと、
アウトプットすることもまた、アートだと言えるのかもしれない。
そしてまたその表現方法はなんでもよくて、著書にもこう書かれています。

「表現することに、方法がなんであるかは関係ない。
アートとは新たな価値観・気づき・発見を生み出すことだ。


そう考えると、「ツイッター」で自分なりの考えを発信している人や、自分の信念を「ビジネス」のかたちで人々に広げている人もまた、アーティストと言えるのではないかと思う」

「13歳からのアート思考」より抜粋

この言葉は著書の中で著者と生徒さんが会話をしている中での、生徒さんの意見として記されていますが、とても心に残りました!

答えが「変わること」にこそ意味がある

「数学の答えは「変わらないこと」に価値がありますが、
アートの答えはむしろ「変わること」にこそ意味がある」

アートの”答え”は、1つではない。
見る人それぞれの感じ方や受け取り方があるし、それも常に変化する。

この言葉も「いろんな答えがあって良いんだ」と、
勇気づけてくれるような気がします。

周りの人や他人から植え付けられた固定概念にとらわれず、
「自分のものの見方」を持つことが大切。
それが「自分を持つこと」だと思う!
アートでも、物事でも、人でも、
「これはこうに違いない」という決めつけをせず、
色々な角度からものを見れる気付きがある。

それを教えてくれた本!

表面的な「美」「肩書き」にとらわれず、自分が感じた「答え」を持つこと。

アートに限ったことではなくて「人生そのもの」に有効なものの見を教えてくれるような、素敵な本でした。

13歳からのアート思考 書評・感想 まとめ

  • 全ページカラーで読みやすい!
  • 質問形式や図入りでわかりやすい
  • 「アート」に対する思い込みが変わる!
  • アート作品の見方がわかる
  • 新しい発見(ものの見方)ができるきっかけになる
  • 絵画を通して驚きがある
  • 常識が打ち破られる
  • アウトプットは有意義な行動
  • アートは答えが決まっていないからこそ面白い

とても素晴らしい本でした!
「アート」に苦手意識がある方にこそオススメの1冊。